昔(1960年代)、ベトナムに、ティック・クアン・ドックっていう僧侶がいたんだよ。
その当時ベトナムの政府ってのは、仏教徒に弾圧を加えていたらしい。

で、ティック・クアン・ドックが何したかっていうと、その政策に抗議するために、大使館の前でガソリン被って焼身自殺したんだよ。

ここまででも凄い話なんだけどさ、この状況ってのがまた凄くてね。

自分に火が燃え移っても、蓮華坐(座禅)を続けて、死ぬまでその形を崩さなかったんだよ。
すごすぎない?

普通さ、こんなことしたら、激痛でのたうち回るよ。
でもこの人はさ、死ぬまで姿勢を崩さなかったんだよ。

焼身自殺して抗議の意を示すってのは、まあ、俺としては何とも言えんのだが、ただ単純にさ、燃えながら死ぬまで座禅組み続けるなんて可能なのって、そっちの方に関心がいったよ。

正に、心頭滅却すれば火もまた涼し、の境地だよ。

俺が初めてこの映像見た時、マジで圧倒されたもんね。
主義主張を超えたすごさがあった。
何か不思議な気持ちになったよ。
今見てもそうなる。

焼身自殺がいいことだとか、そういうことは1ミリも思ってないんだけど、こんな境地に行ければ無敵だなあなどとも思う。
瞑想続けると痛みに強くなっていくんかなあ。

死にたくはないけど、こんな境地になってみたいなあ。
分かるかな、こういうある種の憧れみたいなの。
主義主張とかではないんだけど。
どんな世界が見えるんだろう。

瞑想、毎日やってみるかな。